グアテマラ便り -4ページ目

母の日

グアテマラでは5月10日は「母の日」。

今朝はいつも大渋滞のグアテマラ・シティ市内の道路も、がらがら。

登校する学生の姿も見えない。

グアテマラでは、母の日は祝日ではないが、ほとんどの子供を持つ母親は休みを取り、母の日を家族から祝ってもらい、家で過ごす。

当然、母親でもある学校の先生達もこぞって休みをとり、学校が休校になる。

そういえば、先週、グアテマラで唯一日本語を教えている国立サン・カルロス大学言語センターで日本語弁論大会があり、審査員として出席したが、弁論大会出場者の20代の若者のほぼ全員が、「一番大切なものは?」の質問に、「家族」と答えた。

グアテマラは家族愛が強い。

ゴールデンウィークのお客様

ゴールデンウィークのお客様の旅は忙しい。

日本でお勤めしているお客様達が、少ない休みを利用して、遠路遥々中米のグアテマラまで来られ、少しでも見所を見るとなると、どうしても忙しい旅となる。

毎朝4時出発は当たり前。

グアテマラには、ティカル遺跡、キリグア遺跡、古都アンティグアと世界遺産が3ケ所あるが、その他、隣国ホンジュラスにもコパン遺跡、エルサルバドルにはホヤ・デ・セレン遺跡という世界遺産がある。

今回のGWのご旅行で、たったの5日間のご滞在で、合計5ケ所の世界遺産を制覇した凄いお客様もいる。

睡眠時間が短くなっても、早起きをして、長い移動を厭わず、世界遺産のマヤ遺跡を堪能されていった。

今回弊社をご利用いただいたお客様も、皆さん、お忙しい旅でしたが、 グアテマラを楽しまれましたか?

またグアテマラを再訪していただけることを願っています。

グアテマラの貧困率

この前の新聞(エル・ペディオディコ紙)でグアテマラのこの10年の貧富率の統計が載っていた。

以下、数字を記してみる。


2004年の統計と1989年の統計(1989年の統計は( )で記す)を見ると、中間層がかなり増えたことがわかる。


1.裕福層 3.2% (4.3%)

2.中間層 15.5% (8.7%)

3.下級中間層 20.4% (14.5%)

4.下級層 32.1% (48.9%)

5.貧困層 28.8% (23.6%)


中間層が増えた原因としては、アメリカへ出稼ぎに行っている地方出身のグアテマラ人が、アメリカでせっせと働いたお金を送金しているためと言われている。グアテマラに残された家族はその送金で暮らし、家を建てる。

一方で1日家族で1ドル以下で生活している貧困層は増えている。ここ、グアテマラでも飢えや栄養失調で亡くなってしまう乳児が多い。


もうひとつ統計で、世界的な1週間の平均的な労働時間を比較していたコラムがあった。

ヨーロッパ諸国は1週間の労働時間が40時間未満に対し、グアテマラは週の平均労働時間は55時間で、実に15時間以上も多い。

グアテマラ人は働き者だ。

アメリカのヒスパニック移民

5月1日のメーデーの日に、アメリカでヒスパニック系移民が、移民法の規制強化や自由貿易協定に反対する大規模なデモを行った。ロスアンジェルスでは62万人もの中南米からの移民がデモに参加したとか。

ロスアンジェルスはいつも日本に帰国する際に立ち寄るが、ホテルのシャトルの運転手も、ホテルの掃除のおばさんも下っ端で働く人は、ほとんどがヒスパニック系移民。アメリカ人がしたくない仕事を必死で請け負って、アメリカの経済を支えているのは、ヒスパニック系の移民なのに、ブッシュはその移民までを規制するのか。。と呆れる。

以前、ロスのシャトルバスの運転手がグアテマラ人だったので、親しみを込めて話しかけると、彼はもう何十年も故郷に帰れず、ひたすら家族に送金しているそうだ。一度アメリカを出てしまうと、不法移民は2度とアメリカに戻れないので、仕事もなくなる。アメリカに滞在して、仕事をしていると確かに稼げるが、家族と離れて、子供の成長も見守れない寂しい生活を送ることになる。そのジレンマと戦っている移民も多い。

彼らにもっと住みやすい環境を作ってあげるだけの大きな度量のない国、アメリカ。

「アメリカの裏庭」と言われてきた中南米にも、ベネズエラのチャベス大統領を始め、ボリビアのモラレス大統領など反米体制の大統領も多く登場してきている。

グアテマラは石油や天然産業が豊富なベネズエラやボリビアのように、大きな産業がないため、アメリカの言いなりになっている。どこかの国も同じだが。。

移動式家具屋のおじいさん、エスキプーラス

エスキプーラス

我が家の家具のほとんどは、ナワラという村のインディヘナ(先住民)手作りの木彫りの家具だ。

アンティグアから100Km以上離れたたナワラの村から遥々、大きな家具をバスに乗せ、抱えてやってくる行商人がいる。ドン・エスキプーラスだ。

以前は、アンティグアの決まった通りで売っていたが、最近は取締りが厳しく、一所に落ち着いて売れなくなってきている。こうして、家具を頭から紐で括り付けて、アンティグアを歩きながらお得意さんを回りながら売っている。

エスキプーラスおじさん

エスキプーラスおじさんから買った家具のひとつにロッキングチェアーがあるが、椅子の足のバランスが悪く、うまく揺れない。飾っているだけの代物になっている。

でもこのおじさんの笑顔を見ていたら、なんでも許せてしまう気になる。

グアテマラ版桜

マスキリグアテ

グアテマラはセマナ・サンタも終わり、グアテマラ人が「マスキリグアテ」と呼んでいる桜に似た花もそろそろ散り始めている。

この桜に似た木はマメ科の木で、コチョウセンナ(またはジャワセンナ)と一般的に呼ばれ、学名はCassia Javanica(ジャワ島産という意味)。

毎年、紫色のジャカランダが2月中旬頃咲き始め、3月にはこのグアテマラ版桜が咲き始め、街は色とりどりに包まれる。

いにしえのマヤの先住民は、こうちた植物の色からヒントを得て、色彩豊かな民族衣装を織りなしていったのではないかと思えてくる。

こうしてグアテマラ・レインボーと呼ばれる美しい織物を完成していったのだと思う。

グアテマラもサマータイム導入!  

グアテマラも4月29日から9月30日までサマータイムが導入されることになった。

今まで、日本との時差が15時間遅れだったが、29日からは14時間遅れとなる。

29日の0時よりグアテマラ全土の時計を1時間、早めることになる。

今までより1時間早く起きなくてはならなくなるので、最初は辛いかもしれない。

世界的なガソリン代高騰を受けて、電気消費量を減らそうと、明るいうちに家に帰らせ、さっさとご飯を食べて、寝て、電気の消費量を節約しようという政府の苦肉の策のようだ。

でも果たしてグアテマラで、サマータイムが必要なのか?

赤道近くの国で冬と夏の日没もそれほど大きな時間差はなく、また人々も時差に慣れていない。

15年ぐらい前にも1度、グアテマラでサマータイムを導入したようだが、人々がついていけず、結局は混乱をきたし、中止をなったことがあるそうだ。

今回もそうなるのでは。。。とにらんでいる。

4月29日から5月1日のツアー募集!

ケッツァル鳥

今日はキリグアの桑田真幸さんの宿が企画する格安ツアーのご案内をさせていただきます。
真幸さんのキリグアの宿は3月末に日本の「世界遺産の絶景に立つ宿」で取り上げられました。

俳優の宇梶剛志さんも訪れました。


1.「幻のケッツァルとリオ・ドゥルセクルーズ、世界遺産のキリグア遺跡」を訪ねて

2.アンティグア出発日:4月29日(土)

3.アンティグア戻り:5月1日(月)祝日

4.日程


1日目:4月29日(土)
07:30 アンティグアの各家庭よりシャトルバスにてグアテマラ・シティのリテグア社のバス停へ。
08:40 グアテマラ・シティのバス停着。
     各自でキリグアまでの切符を購入(Q40)
09:00 リテグア社のデラックスバスでグアテマラ・シティ発キリグアへ。
13:00 キリグア着。その後、真幸さんの宿「ポサダ・デ・キリグア」チェックイン。
14:00 キリグア遺跡を各自で見学。(入場料Q25)
 夜  真幸さんの宿で夕食。(実費Q40)
         (キリグア:ポサダ・デ・キリグア泊)


2日目:4月30日(日)
早朝02:30 専用車にて、キリグア発バハ・ベラパス県のケッツァル保護区へ。
06:00  ケッツァル保護区近くのロッジでケッツァル鳥を待ちます(この日の朝食代は実費)。
07:00  専用車にてケッツァル保護区よりリオ・ドゥルセへ。
11:00  リオ・ドゥルセ着。乗り合いボートにてリオ・ドゥルセクルーズ。(実費約Q260) 
15:00  専用車にてリオ・ドゥルセよりキリグアへ戻ります。
16:30  キリグア着。
         (キリグア:ポサダ・デ・キリグア泊)


3日目:5月1日(月)
 朝  真幸さんの宿で朝食。
午前 キリグアでのんびり。
午後 リテグア社のバスでキリグアよりグアテマラ・シティへ。
    (実費:Q40)
夕方 グアテマラ・シティのバスターミナル着。専用車にてアンティグアへ戻ります。


5.費用:お一人様:105ドル


6.含まれているもの:
・キリグアのポサダ・デ・キリグア2泊+朝食(1回)つき
・4月30日のキリグアからケッツァル保護区、リオ・ドゥルセまでの専用車代
・4/29のアンティグアからグアテマラ・シティのバスターミナルまでの送迎代(シャトルバス)
・5/1のグアテマラ・シティのバスターミナルからアンティグアの各家庭への送迎代(専用車)


7.含まれていないもの:
・グアテマラ・シティからキリグアまでの往復バス代 Q40 X 2回(往復)=Q80
・キリグア遺跡入場料:Q25
・昼食代・夕食代
・4/30のリオ・ドゥルセ・クルーズ代(お一人約Q260ほど)
・ガイド

・ドライバーへのチップ


真幸さんの宿のHPは以下のとおりです。

http://www.geocities.jp/masaki_quirigua/posadadequirigua.htm


4月30日は少々ハードですが、盛りだくさんのコースです。
専用車を使ってなかなかこんなに安いコースは出ませんので、是非ともご検討下さい。

アルフォンブラ(絨毯)作り

セマナ・サンタのプロセッション

(写真はサンフランシスコ教会からのプロセッション)

セマナ・サンタは14日の金曜日がハイライト。

早朝3時にメルセー教会から馬に乗ったローマ兵の集団が、これからキリストの十字架の処刑を告げ、早朝6時にメルセー教会から80人で担ぐ大きなプロセッション(山車)がでる。山車の上には、十字架をつけたキリストがゴルゴダの丘に行くまでの様子を描いたキリストの受難の姿が乗っている。

アンティグアの石畳の街のあちこちで、13日の晩から徹夜で、花やおがくずで作った絨毯作りに励んでいる。きれいな花絨毯も、一瞬のうちにキリストの山車が通る際に踏み潰されてしまう。

アルフォンブラ作り

(写真は皆で絨毯を作っているところ)

午後になると、処刑されたキリスト像のお棺が山車の中央に設えられ、担ぎ手も皆、紫の衣装(紫はナザレの色)から真っ黒の葬式用の衣装となる。

以前住んでいたお隣のイルマさんの家の前で、日本人のお客さんや友達を誘って、アルフォンブラ(絨毯)を作ることにした。祭りは参加しなくっちゃ、おもしろくない!

松の枝を敷き詰め、その上におがくずで花をかたどり、最後は折鶴を飾って出来上がり。

エスクエラ・クリストのプロセッション

(私達の作った絨毯の上を今まさに山車が通るところ)

エスクエラ・クリストのプロセッション(山車)がイルマさんの家の前を通ったのが、夜中の2時。予定では0時のはずが大幅に遅れた。その間、ワインを飲みながら、皆でワイワイ。でも、眠い。。。

そんな眠気と戦いながら、待つこと2時間あまり。

夜中の2時に大きな山車が通り、私達の作った絨毯を壊していくシーンは、キリスト教でもない私達にとっても、感慨深いものとなった。

これでセマナ・サンタもほぼ終わり。

アンティグアはこれから雨季に入り、ツーリストも減り、静かな街に戻る。


セマナ・サンタ到来!

セマナサンタ絨毯作り

いよいよセマナ・サンタがやってきた。セマナ・サンタとは日本語に訳すと聖週間。

キリストの受難の神輿を担ぎ、復活祭を祝う宗教的なお祭りだ。

今週から聖週間に入っているが、特にメインとなるのは、今日からの聖木曜日と聖金曜日だ。

今日は我が家の隣にあるサン・フランシスコ教会からのキリストとマリアの山車が出るので、我が家の隣の家の前も、朝から絨毯作りに励んでいる。

石畳の上に、色とりどりのアセリンと呼ばれるおがくずや生花を敷き詰めていく。デザインは型があって、それぞれの家庭でいろいろな工夫を凝らした模様がある。パン屋の前では、パンを使ったデザインの絨毯もあったり、野菜だけを使って作った絨毯もある。

きれいな絨毯(アルフォンブラ)は一瞬のうちに、キリストの山車が通ると破壊されてしまう。

その壊されていく様を見るのがまた作った人たちにとっては喜びもひとしおらしい。

明日の夜は以前住んでいた隣のおばさんから、一緒に絨毯作りをしようと誘われている。

絨毯作りは時間がかかる上に、山車が通る時間が夜中の1時頃なので、それまでお付き合いしなくてはいけないので、ちょっと考えてしまう。隣に住んでいるときは、ワインでも飲みながら、外で一緒に山車を通るのを待っていたのだが。。

セマナ・サンタはアンティグアのホテル・レストラン、旅行会社、そして泥棒のかきいれどき。

星のついているホテルは、4連泊を義務付け、料金も普段の2倍~4倍に跳ね上がる。

グアテマラのあちこちから出店の行商人も現れ、またスリや泥棒もアンティグアに出張にやってくる。ポケットのいっぱいついているチョッキを着ていたお客様が全てのポケットにお金を分散して持ち歩いていたが、全てのポケットのお金が盗まれていたということもあった。

明日のメルセー教会からでる山車は80人ほどで担ぐ大きなプロセッション(行列)で、セマナ・サンタのハイライトとされ、国内外からたくさんの人たち(4万人以上と推定される)が集まってくる。

アンティグアの街中、セマナ・サンタ一色になる。