グアテマラ便り -14ページ目
<< 前のページへ最新 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14

サンフランシスコ教会

我が家兼事務所のすぐ隣にはアンティグアの中で最も古い教会であるサン・フランシスコ教会があり、いつも家の窓から趣きのある教会を眺めています。
サン・フランシスコ教会は、1565年に建てられ、1773年に起こった大地震で崩壊され、地震で崩れた面影を残しながら現在も使われています。カトリック信者の多くがインディヘナ(先住民族)ということもあり、グアテマラ国内から色とりどりのウィピル(民族衣装の貫頭衣)を来たインディヘナがこの教会に集まります。教会内には聖人エルマーノ・ペドロの墓があり、この聖人にお祈りすると病が治ると信じられており、毎日たくさんの人がお参りにきます。この聖人はカナリア諸島より17世紀にやってきたといわれていますが、杖を使って祈祷し、次々と一般庶民の様々な病気を治した奇跡を起こした人として今でも信仰を集めています。
写真は地震で崩れた修道院跡から教会部分を撮影したものです。
今日もサン・フランシスコ教会の鐘の音を聞きながら、仕事に励んで?います。

子供も楽しめるグアテマラ

昨年の夏、5歳と11歳の甥っ子と姉、母上が私の生活の視察も兼ね、グアテマラに遊びに来ました。甥っ子達にとっては始めての長旅の海外旅行。日本から航空機を乗り継いで、丸2日近くかけてやってきました。
始めは子供達にはグアテマラは退屈するんじゃないかな、、、と心配していましたが、ティカル遺跡ではマヤの神殿ピラミッドにどんどん上り、また世界一美しいといわれている火山湖アティトラン湖では、温水に入り、先住民の子供達と触れ合い、十分楽しめたようです。特にティカルのジャングルの自然と遺跡の景観には圧倒されたようで、今でもティカル遺跡が忘れられないようです。ティカルでは国立公園内のジャングル・ロッジに宿泊し、ゆっくりとティカルを堪能できたことも良かったと思います。
子供連れでも楽しめるグアテマラです。

グアテマラは蘭の宝庫

グアテマラは野生の蘭の宝庫ということは以外と知られていません。
11月に野生の蘭やリカステを探しに、グアテマラ蘭協会会長さんや自然保護区の係員、警備の人たちと、弊社・松本眞吾のガイドで、お一人のお客様に総勢11名が同行しました。
リカステが群生している火山に登山に行った時の写真を添付しました。(お客様から送られてきた写真です)。
この火山はジュラフィックパークのような気候・自然状態で、麓は暑いのに、少し登っただけで、別世界のように湿気た空気が流れています。野生の蘭がたくさん群生していました。蘭好きの方にはお勧めの場所です。
入山制限があり、予め許可を申請する必要があります。その分、人間に破壊されずに自然がそのまま残っています。
隠れた蘭の見所です。

グアテマラ料理のレシピ

グアテマラの朝食レシピ

今日は、グアテマラ料理のレシピを紹介します。
以前、TBSの「知っこと 世界の朝ごはん」で紹介したグアテマラ料理の朝の定番です。
以下のレシピはガイドの白石が作成しました。

Frijol Negro フリホール・ネグロ

材料)フリホーレス 1リブラ (1リブラ=453g)
たまねぎ   大 1こ
   にんにく   2かけら
   塩      大さじ3
   パソテ(香草)一枝
 
作り方)①フリホーレスを洗い、その後30分以上水に浸す。一晩つけてもよい。
    ②圧力鍋に全ての材料を一緒に入れる。
    ③25分火に掛ける。
    ④圧力鍋のふたが回り始めたら火を消し、10分ほど置いたら蓋を開ける。
*サワークリームをかけて食べてもおいしい。これをミキサーなどにかけ、サラダ油を入れながら火にかけ練り上げると固形のフリホーレスになる。 
     
Tortillas トルティーヤ

材料) Masa(マサ)=市販されているトルティーヤのもと 1リブラ
    水      1/2リットル
      ⇒ 家によってはとうもろこしの粒をすりつぶしたものをゆでたものを使う。田舎では多くこれを利用する。  
   
準備) コマル(トルティーヤを焼くもの)水溶き石灰をつける(トルティーヤがくっつかないようにするため)。
⇒フライパンでも代用
    トルティーヤを作る道具 
⇒手でも丸くできます。

作り方)①粉に水を少しずつ混ぜながら、うどん粉をこねる要領でしっとりさせる。
    ②コマルを火であたため、トルティーヤをのせ3分。
    ③裏返しまた3分ほど焼く。
    ④焼きあがったトルティーヤは専用の布に包みさめないようにする。

Pl&aacute;tanos Fritos プラタノ・フリッター

材料)プラタノ(食用バナナ) 5本
   
作り方) ①プラタノの皮を洗い、剥く。
    ②斜めに切る。(好みで輪切りでも、縦に切るだけでもいい、または丸ごとでもいい。)
    ③フライパンに多めに油をいれねっし、プラタノを入れる。
    ④3,4分したら裏返す。
    ⑤裏返したらまた3,4分。きつね色になればOK。
    ⑥お皿にとり、砂糖をパラパラと全体に振る。
* サワークリームをつけて食べるとさっぱりしておいしい。
Pescado Frito  魚のフライ

材料)魚    2リブラ
   パン粉  適量 ⇒ 赤かったものです。グアテマラではパン粉と読んでいます。香辛料入り。

作り方)①魚を良く洗い、うろこをはぎ、内臓を取り出す。
    ②フライパンに多めに油を入れる。
    ③魚の水気を十分に取り、それにパン粉をつける。
    ④十分に熱したフライパンの油で焼き上げにする。
    ⑤適度に裏返し、適度にこげ色が付いたら出来上がり。
     *レモンを絞って食べるとおいしい。

グアテマラコーヒー

最近日本では「グアテマラ・レインボー」と呼ばれるグアテマラコーヒーが市場で出回っていて、グアテマラという国もコーヒーからイメージされる方が多いのではないでしょうか。
今日はグアテマラ・コーヒーについて簡単にご紹介します。
現在、1月~3月にかけてグアテマラはコーヒーの収穫時期です。
この時期になるとコーヒー農園には季節労働者が一日25ケッツァル(約400円)ほどの日当で、過酷な手摘み作業(ピッキング)を行います。
コーヒーの実は「赤い」ということはあまり知られていないようです。

グアテマラでは7地域でそれぞれ品質の異なったコーヒーを生産しています。
ユネスコの世界遺産にも指定された古都アンティグア周辺で取れる「アンティグア・クラシック」、年間降雨量の最も多いコバン周辺で取れる「レインフォレスト・コバン」、メキシコ国境近くの火山周辺で取れる「ボルカン・サンマルコス」、世界一美しいと言われる火山湖アティトラン湖周辺で取れる「トラディショナル・アティトラン」、北西部の「ハイランド・ウェウェ」グァテマラ・シティ周辺の「フライハーネス・プラトゥ」、エルサルバドル国境近くの「ニュー・オリエント」の7つの地域でとれる7つの銘柄があります。

平均高度1,600mの山腹で生産されるグアテマラ・コーヒーは、高度の山脈、豊かな土壌、適切な降雨と、高品質なコーヒー生産を保つために最適な気候条件・自然条件を備えています。

グアテマラにおけるコーヒー生産の特徴は、収穫は全て手摘みで行われ、その後、熟練工により選別され、ウェットミルにより加工されます。豊富な水量が国土に点在するグァテマラは実に3,500にのぼるウェットミルを有しています。

また61,000人以上のグアテマラ人がコーヒー産業に従事していると言われており、そのうちの95%は小規模生産者で、彼らの多くは共同組合で持つミル、又は家族の協力を得て、コーヒー加工を行っています。
150年にもわたる間、グアテマラは世界にコーヒーを提供し続けています。

2月はじめに日本よりコーヒー組合のお客様のツアーが来られる予定で、弊社もその準備をしています。

アティトラン湖周辺のコーヒー農園の村人達の写真を添付しました。

グアテマラ料理

弊社日本人ガイドの白石光代よりグァテマラ料理のご紹介をさせていただきます。

“Comida favorito” 
私の大好物

プラト・ティピコ(グアテマラ伝統料理)
フリホーレス、ケソ(チーズ)、ワカモール(アボガド)、アロス(油で炊いたご飯で副食)、お肉、そしてプラタノフリッター!
中身の豪華さはさておいて、これはどこでも見られるグアテマラ料理です。一緒にトルティーヤ(とうもろこしの粉を平たく焼いたもの)にくるんでいただきます。おなかいっぱいなること間違いなし!

チョリソー(ソーセージ)
テクパン市というところで買うチョリソーがとてもおいしい!そこの牧場でこのチョリソーも作られています。普通のソーセージよりピリッと辛くて、付け合せの手作りトマトソースと一緒にトルティーヤにくるっと巻いて食べると何枚でもぺろりっと食べられます。
写真のものは黒いトルティーヤ。とうもろこしの4色(白、黄色、黒、赤)にあわせ、トルティーヤも4色あります。黒いトルティーヤは、ほかのものよりもちもちとやわらかく絶品です。

トルティーヤ・デ・アリーナ
前のとうもろこしで作ったトルティーヤに対しこれは小麦粉で作られたトルティーヤ。カリブ海方面で多く食べられています。
ピザのような大きさに焼いてその上に好みのお肉やシーフード、野菜をいためたものをのせてほおばる!
写真のものは牛肉とパイナップルいためです。熱々でおいしくて、「今度はどんな具をのせてもらおう!」といろいろ食べたくなるおいしさなのです。日本の方にもピザよりさっぱりして口にあうと大好評です。

チレレジェーノ
私のグアテマラ料理一番の大好物。簡単に言うと、ピーマンの肉詰めにメレンゲをからめて揚げたもの。
それをトルティーヤにはさんだり、パンにはさんだりして食べます。それがどうしてこんなにおいしいのか!?
チレ=唐辛子、あまいチレ=ピーマン、唐辛子を使うこともピーマンで作ることもあります。レジェーノ=いっぱいにする。ひき肉やお野菜のみじん切りでチレをいっぱいにするという意味になります。
コメドールと呼ばれる町の定食やサンでも、公園の屋台でも、ちょっと高級な郷土料理レストランでも、そしてバスの中におやつや昼食にも売りに来ます。グアテマラ人も大好きの食べ物なのです。

タマール
誕生会、クリスマス、結婚式、その他全てのお祝い事にはこのタマールがだされます。
とうもろこしの粉の中に肉とトマトソースを入れてバナナや芭蕉の葉でくるみ蒸しあげるもの。オリーブの実や、干しプラムが入っているものもあります。
お肉は入れないチョコレート味のあまいタマールもあります。とうもろこしではなくてジャガイモの粉で作るものはパチェと呼ばれています。そしてなぜかグアテマラの人はこれをパンと一緒に食べる。
市場、屋台などでも売られていますが、やっぱりおいしいのはお母さんの作る家のタマールです。

アトール・ブランコ
お米の粉をひいて作ったもの。これはフリホーレス入りの塩味。もうこれだけでおなかいっぱいになる満足感。夕方の屋台で売られていてQ1ぐらいから。そのほか、お砂糖入りのあまいアトール、チョコレート味のアトール、とうもろこしの粉で作ったアトール、そら豆のアトール、プラタノのアトールなどなど。いろいろあって楽しめます!

今年もよろしくお願いします。


新年明けましておめでとうございます。

2005年からこのサイトを利用して、グアテマラの情報や旅の報告などを掲載したいと思います。

我が家兼事務所には5匹の犬達が住んでいます。ブルドッグ、フレンチプードル、ミニチュア・シュナイツアー2匹、スプリンガースパニエルです。
新年の挨拶としてブルドッグのルイに登場してもらいます。

2005年もよろしくお願いします。
<< 前のページへ最新 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14