グアテマラ便り -2ページ目

謹賀新年2007年

新年あけましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました。

今年もよろしくお願いします。


10月から怒涛のように忙しく、ブログを書くのをついつい後回しにしてしまいました。

昨年は、たくさんのお客様との素敵な出会いがありました。

またエジプト考古学者の吉村作治先生を初め、俳優の鶴田真由さん、宇梶剛士さん、片桐はいりさん、と日本にいても到底会えないようなビックな方々とご一緒にお仕事やお話をさせていただけました。


今年もたくさんの出会いを大切に、仕事に励んでいきます。



アンティグア夕景



Tikalの朝焼け


上の写真はアンティグアの夕景です。アグア火山にすっぽりと雲がかかって、神秘的です。

下の写真はティカル1号神殿から見た朝日です。現在、1号神殿は登ることができないのですが、TV取材で特別に上らせていただきました。蜂の攻撃にあいましたが、本当にきれいな朝日です。

中米路線ローカル化

先日の中米首脳会談で、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアの4ヶ国の国際線路線は、国内線扱いとなることが決定した。

今まで国際出国税や入国税を支払っていたが、上記4ヶ国間の空路移動では、この税金は免除されることになる。

また入国手続きも簡略化されることになった。

利用客にとっては便利になる。

写真撮影ツアー

9月20日より26日まで大手旅行会社主催の「グアテマラ写真撮影紀行」ツアーが実施された。

一行25名様で、プロの写真家の先生の指導の下、各村でインディヘナ(先住民)の人物写真を撮影された。

二科展へ出展するため、皆様、気合が入っておられた。

しかしながら、グアテマラのインディヘナ達は写真を撮られることを嫌がったり、写真撮影の際、チップを要求するので、思う存分、写真が撮れなかった。持参されたフィルムも半分しか使わなかったという報告も受けた。

グアテマラは、他の国と違って、36年間続いた内戦の影響や、インディヘナの性格で、写真が撮りにくいお国柄ではある。

個人的に仲良くなったインディヘナ達は笑顔で写真を取らせてくれるが、いきなり写真を撮ると顔を隠したり、物陰に逃げ込んだりと、追いかけっこ状態となる。

写真を撮影する前に、ジェスチャーで「あなたが素敵だから写真を撮りたい!」という意思表示をしてから、写真を撮ると、いい写真が撮れるかもしれない。

しかし、今回は当地での写真撮影の難しさを痛感したツアーだった。

道路工事で渋滞

今、グアテマラは道路工事ラッシュだ。

グアテマラ・シティから18キロ程アンティグア方面に行ったところから、アンティグアとグアテマラ・シティの中間地点、サン・ルーカスの間でアスファルトを敷き直す工事をしている。

片側は全面通行止めで、片側の道を交代で通行させているので、通勤時間には大渋滞。

運が悪いと30分はそこで待たされる。

特にアンティグアから空港に向かう人は余裕を持って、シャトルバスや専用車の手配をしておいた方が無難だ。

日本と違って、グアテマラでは人が活動している時間帯に、じゃんじゃか道路工事をしている。

日本では、早朝や夜中といった人の寝ている時間に、主要幹線道路の工事をするものだが、ここは工事現場の人もこの時間帯はしっかり休む。

交通量が多い時間帯でも平気で工事をして、何キロにも亘る車の渋滞が起こってしまう。特にカーブの多い道での渋滞なので、カーブを曲がるといきなり、渋滞で車が止まっているという危ない状況になる。

また道路の真ん中に、折られた枝が置かれているのが時々見受けられるが、これは、「前方に故障した車がありますよ。気をつけて下さい」というサイン。ここの人は三角灯等の非常グッズを持っていないので、こうして、近くの木の枝を折って、サインを送る。そんなことを知らない外国人運転手はいきなり前に故障した車が止まって、驚くケースがあるとか。

それぞれの国にはそれぞれの流儀があるのだなと思う。


グアテマラ国立考古学民族学博物館

マヤ王座の台座

グアテマラ・シティにある国立考古学民族学博物館には。ティカル遺跡を初めとした、たくさんのマヤ遺跡から発掘された石碑や土器、器、台座、各地の民族衣装などが陳列されている。

しかし、各陳列作品に説明書きがないので、一体どこから出てきたもので、何世紀のものか皆目検討もつかない。

また博物館の地下の倉庫には所狭しと、貴重なマヤの発掘品が眠っている。

今まではマヤの逸品が倉庫の床に転がっていたり、管理がなっていなかったのが、日本政府の援助で陳列台や保管・整備に必要な機材を供与したため、煩雑さは解消された。

メキシコの人類学考古学博物館とまではいかなくても、少しは見栄えのする博物館として、ツーリストが訪れたくなるような博物館となってもらいたい。

マヤ文字 倉庫の中に眠る遺産 写真は倉庫の中に眠るマヤの遺品の数々。日本政府の援助で陳列台が設置されて、保管がしやすくなった。


細長いパパイヤ

でっかいパパイアだな

グアテマラは果物の宝庫。

4月から7月にかけてマンゴーの最盛期、そして写真のパパイヤは通年を通して、市で出回っている。

パパイヤはラテン語でイチジクを意味し、葉が似ているんで、名づけられました。

熱帯アメリカ(グアテマラも含む)が原産となっていて、約25種類のパパイヤがあります。

パパイヤはビタミンAとCが多く、たんぱく質消化酵素を含む果物として、消化剤の役割も果たしています。

写真は市で買ってきたばかりのパパイヤ。

細長く大きなパパイヤにブルドックのルイもびっくり。

グアテマラ写真撮影で気をつけること

グアテマラで長年に亘ってインディヘナの写真を撮り続けている関根さんより、インディヘナに対して写真撮影に関する注意をいただきました。とても参考になるので、このブログで紹介させていただきます。


経験からインディヘナの撮影に関して注意すること
特に相手がインディヘナだからということではないと思いますが、、。
「あなたがとても素敵!だから撮りたい!撮らせて!」というこちらの意思表示(スペイン語、英語、日本語、またはカメラを向ける動作)で、こちらの気持が伝わるとOKのサインもらえることが多いです。

写真に撮られるのが嫌な人は断固とNOのサインをよこします。その場合すぐ了解の動作(カメラを目の前でしまう)で応えます。または離れます。撮られたいのに恥ずかしくてはっきりしないのか、付き合ってくれる気がなくてシカトなのか区別がつき難い事があります。よほどの被写体でない限り諦めることが肝心です。

大人の場合、YES.NOの意思表示がはっきりしてるので分かり易いです。子供の場合、そばに親がいたら、親に了解してもらった方がいいです。OKとか、値段を言って撮れと要求したり、ダメ!だったり。
綺麗な子は自分でも魅力があること自負していて結構撮らせてくれます。写して住所聞いた場合、次回に写した写真を渡すなど、できるだけ失礼のないようにしてもらいたいですね。

前に、可愛い少女の写真を撮り、アメリカに持ち帰り値段のついた子供をさらいにやってきたことがあるそうです。地方で子供を撮る場合そんな噂とかのあった村かも分からないので、慎重にカメラを向けた方がいいですね。
村やメルカドの雰囲気に普通でないものを感じる事があります。不自然な無関心さ。こちらへの視線の冷たさ。何かあったんでは?と。そんな場所には長居しないようにした方が、、。自警団との問題が今も続いている村とか。
教会のマリア像、その村のウイピル着てますよね。あれも見本の写真を撮り、買い手のついた像を盗みに来たりしたようで、間違われないように撮影したいですね。

疲れていて判断力が無くなっていたり、何となく惰性でシャッターを切ってる時に不注意のトラブルがおきます。
こちらの気持に余裕のない時に無理しないことがいいようです。
警察の御厄介になったことがありますが、警察でフイルム没収。今後は了解を得てから写真を撮ること。
署長からは、ウエウエのホテルのパンフレットの男の写真(肖像権)について、インディヘナがアメリカの出版社とカメラマンを相手取り訴えていると聞かされました。


以上が関根さんの体験に基づいた貴重なグアテマラでの写真撮影の注意喚起です。


誰でもいきなりシャッターを切られて写真を撮られるのは嫌な気分だと思う。

自分が被写体になったときの立場を考えて、相手に失礼のないように写真を撮らせてもらえば問題は起きないと思います。

笑顔

インディヘナの少女達 グアテマラの人は本当に屈託なく笑う。

大人でも、子供でも、白い歯を見せて楽しそうに、思いっきり笑う。

そんな彼らの笑顔を見ていると、こちらまで元気がでてくる。

こんな風にいつまでも笑って過ごせるといいなと思う。

9月には大手旅行会社の「グアテマラ写真撮影のツアー」一行が来られる。

インディヘナは写真を嫌がるか、撮影してお金を要求してくる人もいるので、臨機応変に対応したい。

写真のように素敵な笑顔に出会えることを期待したい。


(写真は、民族を撮り続けている関根利子さんの写真)。

ティカルジェット廃業

Tikal Jet グアテマラ・シティからティカル遺跡観光の拠点となるフローレスを結ぶティカル・ジェットが今月いっぱいで運行を取りやめることになった。

ジェット機でフローレスまで片道30分と、早くとても便利で、スケジュールも正確で好評だったのだが、他社との競合に勝てなかったようだ。

ティカルジェットは民間の航空会社で、TACAのように中米全体を統括している政府お墨付きの航空会社と違って、グアテマラ以外の国にも飛ばしたいと何度も政府に交渉していたが、結局、許可が下りずに廃業に追い込まれたというわけだ。

グアテマラ・シティからフローレスだけ飛ばしているのでは、大幅な利益が期待できず、今回の廃業を決定したという。

グアテマラを代表する航空会社ティカル・ジェットがなくなるのは、寂しいがジェット燃料の高騰に加え、厳しい競争には勝てなかったのか。。。

サンアントニオ・アグアス・カリエンテス村のイレーネおばあさん

イレーネおばあさん

アンティグア近郊の村、サンアントニオ・アグアス・カリエンテス村に行ってきた。

イレーネおばあさんと織物研修のツアー講習会やTV取材の撮影の段取り等を打ち合わせるためだ。

イレーネおばあさんの家は、壁はサトウキビの茎で作り、床は土間になっていて、1つの部屋にベッドと机、釜のある簡素な作りだ。

土間の家

土間の家の中央に機を設えており、きれいな織物を後帯機で織っている。

サンアントニオ・アグアス・カリエンテスの織物

この村の織物はグアテマラ一と言われるほど精巧で織も細かくてきれいだ。

1枚のウィピル(貫頭衣)を織るのに2ケ月かかるそうだ。


イレーネおばさんの初孫が最近生まれたばかりだが、名前を「ひろみ」とつけた。なぜ「ひろみ」と聞くと、響きがいいからとの回答。私の名前もひろみだが、イレーネおばあさんから織物を習っている私の日本人の友人達からひろみの名前をよく聞いて、この名前が気に入ったそうだ。

広美は「Gran Bonita(とても美しい)」という意味だよと教えると、喜んでいた。

ひろみちゃんの写真を撮ってきたので掲載したい。

これからのひろみちゃんの人生が楽しみだ。

Hiromi