移動式家具屋のおじいさん、エスキプーラス
我が家の家具のほとんどは、ナワラという村のインディヘナ(先住民)手作りの木彫りの家具だ。
アンティグアから100Km以上離れたたナワラの村から遥々、大きな家具をバスに乗せ、抱えてやってくる行商人がいる。ドン・エスキプーラスだ。
以前は、アンティグアの決まった通りで売っていたが、最近は取締りが厳しく、一所に落ち着いて売れなくなってきている。こうして、家具を頭から紐で括り付けて、アンティグアを歩きながらお得意さんを回りながら売っている。
エスキプーラスおじさんから買った家具のひとつにロッキングチェアーがあるが、椅子の足のバランスが悪く、うまく揺れない。飾っているだけの代物になっている。
でもこのおじさんの笑顔を見ていたら、なんでも許せてしまう気になる。