アメリカのヒスパニック移民 | グアテマラ便り

アメリカのヒスパニック移民

5月1日のメーデーの日に、アメリカでヒスパニック系移民が、移民法の規制強化や自由貿易協定に反対する大規模なデモを行った。ロスアンジェルスでは62万人もの中南米からの移民がデモに参加したとか。

ロスアンジェルスはいつも日本に帰国する際に立ち寄るが、ホテルのシャトルの運転手も、ホテルの掃除のおばさんも下っ端で働く人は、ほとんどがヒスパニック系移民。アメリカ人がしたくない仕事を必死で請け負って、アメリカの経済を支えているのは、ヒスパニック系の移民なのに、ブッシュはその移民までを規制するのか。。と呆れる。

以前、ロスのシャトルバスの運転手がグアテマラ人だったので、親しみを込めて話しかけると、彼はもう何十年も故郷に帰れず、ひたすら家族に送金しているそうだ。一度アメリカを出てしまうと、不法移民は2度とアメリカに戻れないので、仕事もなくなる。アメリカに滞在して、仕事をしていると確かに稼げるが、家族と離れて、子供の成長も見守れない寂しい生活を送ることになる。そのジレンマと戦っている移民も多い。

彼らにもっと住みやすい環境を作ってあげるだけの大きな度量のない国、アメリカ。

「アメリカの裏庭」と言われてきた中南米にも、ベネズエラのチャベス大統領を始め、ボリビアのモラレス大統領など反米体制の大統領も多く登場してきている。

グアテマラは石油や天然産業が豊富なベネズエラやボリビアのように、大きな産業がないため、アメリカの言いなりになっている。どこかの国も同じだが。。