宮川久美ピアノリサイタル | グアテマラ便り

宮川久美ピアノリサイタル

2月にカナダ在住の宮川久美さんによるピアノコンサートがグアテマラ・シティとアンティグアで開催された。今回は中米を代表する作曲家ホルヘ・サルミエントス氏の生誕75周年記念事業として彼の作曲したピアノの作品を久美さんが演奏し、そして全曲をCD録音するという大変な労力をグアテマラと日本の文化交流のためと、久美さんがかってでてくれた。

サルミエントス氏は内戦時代からも反政府的なメッセージ性の強い現代曲を作曲し続け、何年間かは牢獄へぶち込まれたこともある苦労人。グアテマラ国立交響楽団の指揮者もかって務めていて、その厳しい指導振りに団員もついていけなかったという話を聞く。今でも敵が多い。

私も久美さんとサルミエントス氏のCD録音に何日間かお付き合いさせていただいたが、楽譜が手書きで、シャープとフラットなどが明確に書かれておらず(抜けていたり、変なところでついていたり)、その楽譜を読むのも一苦労で、久美さんがピアノで一つ一つ弾きながら確認作業を行っていくという、CD録音に辿り着くまでに大変な労力を裂いた。

写真は2回めのピアノリサイタルが終了し、観客満員で、久美さんのピアノ演奏も叙情的で完璧で、大変満足しているサルミエントス夫妻(右から2人目と3人目)の写真。久美さんも演奏会を終えてほっとしているところ(写真右)。久美さんお疲れ様。そして素敵な演奏会をありがとう。                                                 宮川久美ピアノリサイタル終了 ブログランキング